一般的に軽合金と総称されるアルミニウム合金、マグネシウム合金、チタン合金などの金属材料。 なかでもアルミニウム合金は鋳造用・機械加工用に最も多く利用されています。
純アルミニウムに、銅、ニッケル、亜鉛、ケイ素、マグネシウムなどを加えることにより、 軽さ、強さ、加工性、耐食性などに優れた合金を加えたアルミ合金鋳物は、 身近な建築材料から人工衛星やロボットまで、広範囲に利用されています。
軽い
アルミニウムは、鉄[7.86]や銅[8.93]のおよそ三分の一程度の比重しかありません。
マグネシウム[1.74]についで軽い実用軽合金です。
強い
重量に制限がある場合には、他の金属材料と比較しても最大級の強度が得られます。 軟らかいものから硬いものまで幅広い強さが得られ、加工熱処理によって硬化できる合金もあります。
加工性が良い
加工性が良いため、板・管・棒の他、鉄鋼や銅合金では 困難な押出加工、衝撃押出、ダイカストなどのあらゆる形態の素材が得られます。 また、鋳物をはじめ、切削、鍛造、プレス成形、ヘラ絞り、曲げ、溶接、溶着など あらゆる金属加工方法が確立されています。
美しい・錆びない
生地は美しい銀白色、自然の酸化皮膜で保護されています。
酸化皮膜は化学処理や陽極処理により、耐食性・耐摩耗性を増強することが出来ます。
また、陽極皮膜の多孔性を利用して美しい染色仕上げも可能です。
熱・電気の良導体
熱伝導率や電気伝導率が銅に次いで優れています（鉄鋼の３〜４倍）。
光熱・電波の反射性が良い
バフ研磨により光の反射率は７０％、高純アルミニウムを電解研磨すれば熱線の９０％、 電波もよく反射します。
磁気を帯びない
アルミニウムは磁気を帯びません。
無毒
アルミニウム自体、腐食生成物は無毒です。表面が滑らかで洗い落ちがよく、 菌が繁殖しないため食品機器・医療機器に最適です。
酸化性薬品に強い
硝酸・過酸化水素などの化学薬品に非常に強い特性を有しています。
低温に強い
低温における機械的性能に優れ、鉄鋼のような脆性を示すことがないため、 低温構造機として理想的です。
−アルミ砂型鋳造−
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